子宮体がんの症状と原因

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増加傾向にある子宮体がん

日本人の子宮体がんは近年増加傾向にあり、子宮がん全体のうち子宮体がんの発症は約30%です。

50~60歳代の女性の発生がもっとも多く、40歳未満で発生することもあります。

日本人の子宮体がんの増加は、肉食を主とする欧米型の食生活に変わってきたことが主な原因のひとつとしてあげられます。

欧米型の食事は女性ホルモンの分泌量を増やす働きがあり、そのホルモンが子宮体がんを誘発しているのです。そのため、子宮体がんは動物性脂肪を好む肥満体の女性に多く見られます。また、途上国に比べ先進国での罹患率が高いのが特徴です。

「安藤正明」の腹腔鏡下手術

子宮体がんとは?

子宮体部にできる子宮がんです。子宮頚部の頭側に連なる球状の部位を子宮体部と呼び、その部位の子宮内膜から生じるがんを子宮体がんと言います。子宮頸がんとは、転移の分布の違いで区別しています。

子宮内膜に発生したがんは次第に外側の筋層に浸潤し、さらに子宮頸部や卵管・卵巣に及びます。また、骨盤内や大動脈周囲のリンパ節に転移が起こりやすく、さらに進行すると、腹膜・腸・肺・肝臓・骨などに転移し、全身に及ぶこともあります。

症状

子宮体がんでは、比較的初期のうちから不正出血が起こります。したがって「月経以外におかしな出血が長く続く」「閉経後に不正出血がある」といった場合には注意が必要です。その他、水っぽいおりものや血液の混じったおりものが見られることもあります。

原因

子宮体がんの発生には、エストロゲンという女性ホルモンによる子宮内膜への刺激作用が関与しています。卵巣から分泌されるエストロゲンは、排卵後の卵巣や胎盤から分泌されるプロゲステロンという女性ホルモンとともに月経・妊娠・出産をコントロールしています。

しかし、何らかの理由でプロゲステロンが分泌されずエストロゲンが単独で分泌される期間が続くと子宮体がんのリスクが高くなると考えられます。閉経後の女性、未婚の女性、妊娠・出産の経験がない、または少ない女性は、プロゲステロンが分泌される機会が少ないため子宮がんのリスクは高まります。

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